【コラム】オオムラサキの紹介と9月のオオムラサキ
9月からホームページのコラムに国蝶・オオムラサキ(Sasakia charonda Hewttson)を紹介することになりました足立隆昭です。
これからシリーズで、コラムをお届けします。
足立 隆昭 先生の経歴
| 1938年 | 神戸で生まれ自然豊かな丹波市で育ち寄生蜂に興味を持つ。 |
| 1957年 | 兵庫農科大学(現・神戸大学農学部)昆虫学専攻。故・岩田久仁雄教授に師事。 |
| 1961年 | 武田薬品工業株式会社入社 |
| 2005年 | 丹波の森公苑:河合雅雄公苑長(京都大学名誉教授)より「森の遊びを課題」に招請され奉職。 ・オオムラサキの飼育を事業化。 ・京都大学:産卵刺激物質の特定。 ・神戸大学:低温耐性の測定。 ・姉妹都市ウィーン13区内シェンブルーン動物園共同飼育指導開始。 |
| 2017年~ | 兵庫丹波オオムラサキの会会長 |
| 2013年~ | 川西市「生物多様性ふるさと川西戦略」の策定・推進専門委員 日本自然環境保護協会指導員 NPO法人こどもとむしの会監事 神戸大学昆虫学研究室同窓会顧問 |
9月のコラム;オオムラサキ
オオムラサキは日本の蝶のシンボル(国蝶)であり里山のシンボルです。
川西市には日本一の里山があります。
里山のシンボル・オオムラサキが日本一たくさん生息していても不思議ではありません。
【特 徴】
・国蝶です。1957年日本昆虫学会が「国蝶」と定めました。
・準絶滅危惧種です。環境省が指定している貴重な生き物です。
・食べ物:幼虫はエノキの葉、成虫は樹液が必要です。
・分布:日本全国(北海道石狩以北と沖縄を除く)・中国・朝鮮半島・台湾。
・化性:1年1世代です。(成虫:6月~8月)
【8~9月のオオムラサキ】
新生3齢幼虫です。(2017.08.30)
新生幼虫(秋の幼虫は)冬を越すための体づくりをします。
3齢期は日長の長日・短日を感じて成長を遅らせたり早めたり調整します。
【チョウの数と分類】
日本には命名された昆虫が約30000種、うちチョウ目(鱗翅目)は約5000種が生息しています。チョウ目のうち約250種がチョウ、残りがガとされています。
チョウはアゲハチョウ科(20種)、シロチョウ科(23種)、タテハチョウ科(88種)、シジミチョウ科(79種)、セセリチョウ科(36種)に大きく分けられています。
文責:足立 隆昭
明峰コミュニティHP掲載記事計画
9月、オオムラサキの紹介と9月のオオムラサキ。
11月、越冬幼虫の株元移動 なぜ越冬? 越冬の機構 越冬の形
1月、越冬の様子 オオムラサキの分布確認活動
3月、越冬幼虫の目覚め エノキについて (目覚めの機構)
4月、幼虫の生育状況 味覚感覚子について
5月、蛹化 脱皮について
6月、羽化 オオムラサキの翅 テリトリー
7月、産卵 ♀の前肢と産卵行動
8月、新生幼虫 孵化について 新生幼虫の役割