【コラム】「猪名川アラカルト」第4回
身のまわりにあって、使える水は、わずか0.02%!
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧
蛇口を開けると生活に欠かせない生命の守る「水」が出てきます。目の前に、当たり前のように毎日使っている「水」があります。地球上のすべての水を集めると直径1,385kmの球になるそうです。地球の直径12,742kmの約1/9の直径です。でも、どれくらいの大きさかよく分かりません。地球の直径に9つ並ぶくらいの球の体積ということになります。この体積が「地球上の全ての水」の量ということになります。地球の表面の約70%は水で覆われていますが、地球を覆う水の層はとても薄い膜のようなものです。
地球上にある水の量は、約97%が海水です。飲み水や農業などに使うことができる淡水は、約3%しかありません。しかも、この淡水のほとんどが、南極などに浮かぶ氷や氷河です。そのため、地球にある水のうち、川や湖、地下水となる水の量は約0.8%です。さらに、大半は地下水で、半分以上が地下800mよりも深い地層にあり、簡単には利用できません。人間が利用できる淡水は、地上に近い所にある地下水か、川、湖、沼など地表にあるものだけです。これは、地球全体の水の約0.02%の量にすぎません。猪名川の水も、この約0.02%の中に含まれていることになります。私たち川西市民にとっては、本当に貴重な生命源「猪名川の水」と言えます。
日本人は、1人当たり平均1日に300リットル以上、ペットボトル(2リットル)約150本以上もの水を毎日使って生活しています。そのうち生きていくのに必要な水は、1日約2リットルで、ペットボトル1本分です。世界には、この2リットルのわずかな水が手に入らず苦しんでいる人が9億人もいます。水の問題で苦しむ人の多くは、開発途上国で暮らしている人々です。文献や白書、インターネット等で調べても多くの水環境の厳しい現状を目の当たりにします。
