【コラム】地球温暖化のお話(5)温暖化による異常気象

石津 顕

最近は大型の台風が襲ってきて、水害、土砂災害など大きな災害になることが多いですね。アメリカでも大型ハリケーンが襲って、ジャズの街、南部のニューオーリンズが大水害になったニュースがありました。また、ヨーロッパで寒波、オーストラリア、アフリカで干ばつなど、異常気象による災害が世界で増える傾向にあります。

この図は、最近世界で起きた主な気象災害を示しています。青色が大雨や台風、黄色は干ばつ、赤は熱波、紫は寒波です。このような災害が多くなったのは温暖化の影響が大きいことが判ってきました。地球温暖化に伴って、世界の海水温が上昇しています。海水温が高くなると、水の蒸発量が増えるため、上空に大量の雲ができ、そのエネルギーで台風が成長しやすくなります。また、温暖化が進むと、海全体が膨張して、海水面が高るので、台風による高潮との相乗効果で、被害がさらに深刻になる傾向があります。

 

温暖化が進み、地球の平均気温が上がるにつれて、乾燥亜熱帯地域では、乾燥化が進み、逆に、熱帯、中緯度の地域では、今よりもさらに極端な雨が降るようになります。
日本も中緯度の地域なので、今後、温暖化が進むにつれて、大雨の影響を受け、災害の危険性が高まることが予想されます。

 

 

1982年から2011年までに発生した世界の主な自然災害のデータでは、発生件数に占めるアジアの割合は38パーセントですが、死者数では50パーセント、被災者数では実に90パーセントを占めています。背景にあるのはアジアに災害が多いことと、アジアの多くの国々の貧困です。災害の被害は常に弱い立場の人や国に集中する傾向があるのです。

 

 

(参考:http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/213902.html)