【コラム】猪名川アラカルト第11回 生活力が強く池や川のよどみにすむ 指標生物Ⅳ級“アメリカザリガニ”

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

子どもたちの人気者「アメリカザリガニ」です。体長は、約10cmで、カニのなかまと思っている人もいますが、エビのなかまです。エビガニとも呼ばれ、頭胸甲は、Y字で区切られています。第1歩脚は鋏脚で、全部で5対の10本の脚があります。第2脚と第3脚にも小さな鋏があります。脱皮が近づくと、エサを食べなくなり、頭胸部と腹部の境目が白く目立つようになります。外骨格を硬くしていたカルシウムが胃に集まり「胃石」をつくります。
原産地は、アメリカ合衆国南部のミシシッピ川流域で、1930年〔昭和5年〕6月に、ウシガエルのエサとして移入されました。水田、用水路、池など、流れの緩いよどみなどに生息します。湿地に穴を掘って生息し、冬は畦などに1mほどの穴を掘ることもあります。雑食性で、水草、小魚、水生昆虫、動物の死骸などを食べます。天敵はオオクチバス、ウシガエル、サギ類などで、脱皮中に他の個体と共食いすることがあります。
夏場が繁殖期で、メスは直径約2mmの卵を400~500個産み、腹脚に抱えて保護します。孵化した幼生は体長4mmで、親と同じ形をしています。赤ちゃんは、メスの腹脚につかまって過ごしますが、やがて、親から離れ、藻や小動物を食べて大きくなり、2年後には体長6cmほどとなります。サギなど天敵に襲われることがありますが、寿命は約5年ほどです。

※コラムの内容については、こちらから印刷してもご利用いただけます。

PDFファイル(304KB)をダウンロード