コラム 旅へのお誘い 第11回 ひとり旅のすすめ
松原 利明
旅の形態にもいろいろあり、大別して個人旅行と団体旅行に分けられます。
個人旅行は、ひとり旅からグループ旅行。家族や友人となど少人数でのもの。
団体旅行はそれこそ十数人から何百人まで。JRでは8人から団体割引を適用しますが、何名から団体料金(割引)が適用されるかは事業者・施設の定めるとことによるので、一概に何人からとは言えません。
それはともかく、今回は「ひとり旅」についてお話したいと思います。
私はよくひとりで旅行に行きます。友人から「寂しくないの?」とか「誰も一緒に行ってくれないの(笑)」とか言われますが、決して寂しいことはありません。お亡くなりになった鉄道旅行作家の宮脇俊三さんは著書の中で「昼間はひとりが気楽で良いが、夜の食事の時は同行者が欲しい」というようなことを書かれています。それには私も激しく同意。
確かに夕食は気の合う仲間と一緒に、かつ酒を酌み交わし、というのが望ましいのですが、乗り物などで移動している時、観光地を巡っている時などは、格段にひとりが良いのです。
一番の理由は、その時々の行程を自分で好きなように決めることができることです。1泊2日くらいだとそれほどではありませんが、3日4日それ以上となってくると、どうしても意見が分かれたりするのは避けられません。旅行中には雨の日も、体調がすぐれない日もあるでしょう。そんな時Aさんは「雨だからウロウロせずに宿でゆっくりしよう」と言えば、Bさんは「せっかくここまで来たのだからあの場所まで行こう」等々。これは新婚旅行でも言える事かも、残念なのには成田○○なんていうのも。でもまあ新婚旅行はひとりでは行けませんが。
確かにひとりでとなると何事も自己責任。不安があったりするのも当然ですが、それ以上にのんびりと楽しいものですよ。
かって宿泊と食事については、ひとりではなかなか難しい事でした。また、特に若い女性のひとり旅と言うと何か問題がありそうで、宿泊を受け入れられないこともありました。でも今は全国各地の主な町にはビジネスホテルがあるし、ひとり宿泊可能な温泉旅館もあります。食事も自分さえ納得すればコンビニ弁当でも良いのです。もちろん豪華な海鮮料理などにすることも。それこそ誰に相談することもなくです。
何度も利用したペンションでの朝食と、旅館の夕食会場のもよう。旅館ではグループ客がたくさんいたりして、ちょっぴり寂しいこともありました。
地元の方と思いがけない交流もあったり(島で漁船に乗せてもらった)。
東京〜高松・出雲市が運行区間なので、列車が深夜に通過する関西では、利用しづらいのが残念ではありますが、個室がメインの、ひとり旅にうってつけの寝台列車(サンライズ瀬戸・出雲)が走っています。また個室を備えた長距離フェリーも多数ありますよ。
今はお出かけもままならない時期ですが、ひとり旅未経験経の方は、環境がよくなれば思い切って「ひとり旅」に出かけてはいかがでしょうか。
交通機関の不便なところや、無予約で旅館に飛び込んだりなど、いきなりハードルをあげずに、まずは自分の行きたいところを選び、乗り物や宿泊はきっちりと予約して、早い目に宿到着、ゆっくりの出発を心がけて、ひとり旅を楽しむところから始めていただけたらと思います。少し離れたところへの、日帰りからでもよいですね。






