【コラム】植物は好奇心の宝庫(その⑪)南アフリカの植物

藤原和夫

アフリカ大陸の南端に位置する南アフリカ共和国は、夏と冬、朝と夜、いずれも日本と逆の位置にある遠い国ですが、世界の10%近い植物、約24,000種の原産国と言うことですから驚きです。

アガパンサス、アマリリス、カラー、君子蘭、ベゴニアと言ったよく目にする植物、極楽鳥花(ストレリチア)やプロテアの様に花屋さんでよく目にする植物、更には、ブルンスビギアの様に余り見かけない植物などなど、南アフリカは多彩な植物の宝庫です。

アマルクリナム・ハワルディーです。

アマルクリナムは アマリリス属とクリナム属との属間雑種属ですが、耐寒性は高く生命力も抜群です。写真の花は、蕾の段階で根元からポキッと折れたものを陶器製の花器に挿しておいたところ、ニョキニョキと蕾が伸びてきてご覧のように開花したものです。

ヘラクレスカラー

ヘラクレス・カラーという大型のカラーですが、10年くらい前に親指ほどの小さな塊根を地植えにしました。

君子欄

一般的な君子蘭ですが、0℃以上あれば、屋外での越冬も可能です。(置き場所はひさしの下などに。但し、幼苗は寒さに弱いです。)
“南アフリカ”というと暑さ厳しい国、とのイメージが強いですが、同国最大の都市ヨハネスブルグは、標高1,753mの高地にあり冬の最低気温は零下8℃、夏の最高気温は35℃と言うことですから、最高・最低温度だけを見ると川西市とよく似ています。ヨハネスブルグ以外の都市の多くも高地にあるため、海岸線に近い低地以外は、結構過ごしやすい気候のようです。 ただ、記録上の最低気温は低いものの、川西市のように寒さが何日も続くと言うことは無いようですから、当地で栽培する場合、植物によっては防寒対策が必要です。

極楽鳥花

極楽鳥花。屋外での越冬に挑戦していますが、最低気温が零下5℃になる我が家では不織布製の簡単な覆いだけでは難しそうです。

プロテア。 中でも上記写真のピンクアイスという品種は耐寒性があり、我が家では日の良く当るところに地植えにしています。プロテアは燐系肥料を嫌いますので、むしろ肥料は不要と考えた方が良さそうです。土壌は、一般的な砂地で大丈夫です。
一方、土壌の通気性・肥料分の違いなどの他、同じ南アフリカの中でも乾期と雨期が異なるなど、一様ではありません。これらの“日本と異なる点が生育のポイントである植物”の場合、通常の栽培管理では上手くいかず、日本では余り見かけない植物もあります。 私の好奇心をくすぐるのは、これらの見かけることの少ない植物の栽培で、どこがどう違うのか試行錯誤しながら、日本の自然環境に馴染ませて開花に至った時の達成感はなんとも言えません。

アモカリス・コラニカ

ブルンスビギア・グランディフローラ

ブルンスビギア・リトラリスです。