【コラム】植物は好奇心の宝庫(その⑫)蓮
藤原和夫
7月に入りますと、あちこちで花蓮の開花情報が相次ぐと思いますので、今月は蓮を取り上げさせて頂きます。
初めに、“蓮”と“花蓮”の違いは何かですが、蓮は、食用蓮根を含む、蓮全体を指す広義の蓮、花蓮は花を愛でることを目的とした狭義の蓮、と私なりに理解しています。
とは言え、食用の中にも美しい花を咲かせる蓮がある一方、花蓮の根も食用不可と言う訳ではありませんから複雑です。
ただ、根の太さを見ると食用のものは太く(直径5~6cm以上?)、花蓮は太くてもせいぜい3cm程度です。
食用のものは、味の良さ追求のあとが見られ、河内蓮根の様にホクホク感を売り物にした蓮根が存在します。一方、花蓮の根はどうかと言うと、食べられなくは無いものの、繊維質が強くてホクホク感もありませんから、食用には不向きと言わざるを得ません。
数年前 孫の教育も兼ねて、河内蓮根を大きな鉢で育ててみました。その節は、そこそこ立派な蓮根を収穫することができて美味しく戴きましたが、開花はありませんでした。
前置きが長くなりましたが、我が家で栽培中の花蓮をご紹介させて頂きます。
年によって開花する株が異なりますので、今年はどの株が開花するか楽しみです。

左は、“ミセススローカム”。右は“ペリーズ・ジャイアント・サンバースト”
いずれも海外の交配品種。
開花のピークは7月初旬から8月中旬と言ったところですが、下の写真の様にお盆の時期には、蓮の葉を天然の供え盆としても利用できます。
蓮の葉の上に供え物を置いておきますと、数日で葉が縮んでお盆の様になりますので、お試しになっては如何でしょうか。
最後に本音を。 池に植える場合は、数百年でも植えっぱなしで問題無いようですが、鉢植えの場合は数年ごとに植え替えが必要です。ところが、栽培に使用する荒木田土という土は粘度が高くて、植え替え作業はかなりの重労働です。従って、仏教に通ずる所もあってお年寄り好みかも知れない蓮ですが、栽培自体は若い人向きかも知れません。









