【コラム】猪名川アラカルト第54回 一庫大路次川にて阪神北ビジョン委員の方々と実地研修

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

R3年11月24日〔水〕10:40~12:00、猪名川水系一庫大路次川、猪名川研修センター付近の河原で実地研修を行いました。参加された方々は、第10期ビジョン委員の方々で、高木に囲まれ、淵の残る景観豊かな場所です。
中生代にできたと言われる丹波帯の地層の上を流れ、頁岩や砂岩など堆積岩を中心の石ころが河原をつくっています。イノシシが餌をとるのに掘った跡なども残っていました。30分程度の採取時間でした。ご苦労様でした。

TUコメント:

短い採取時間でしたが、いくつか採取できました。カワニナやヒラタドロムシは、国土交通省・環境省の定める水質階級Ⅱ級の指標生物で、ややきれいな水質、BOD値2.5~5ppmの範囲、カワヨシノボリ〔ハゼ科〕などが生息する水域です。左岸上部には以前は山林・雑木林だった土地を開発した大型団地グリーンハイツがあり、右岸後方一帯は東谷の田畑が広がり里山のようすを感じさせる地域です。しかし、河原から両岸を見ると自然豊かな猪名川渓谷を思わせるラインが観られます。
カワニナはゲンジボタルの幼虫の餌でもあり、現在も飛来しているかもしれません。以前、道路はホタル鑑賞の場として賑わったと思われます。ヒゲナガカワトビケラは、水質階級Ⅰ級の指標生物に挙げられていました。
信州地方では、「ザザムシ」と呼ばれ佃煮として道の駅などで販売されています。食用にされるくらいですから、きれいな河川の指標実例です。カゲロウやトビケラなどは、石に爪やフックで付着するので、石が汚れて藻類やバクテリアでぬるぬるしていると生息できなくなります。