【コラム】植物は好奇心の宝庫(その㉒) 観葉植物の魅力

藤原和夫

“観葉植物とは何か”の定義は特になくて、主として葉の形や色彩などを観賞する植物の総称とされていますが、どんな植物が含まれるのでしょうか?
—主に葉と樹姿を楽しむ熱帯系植物 (ゴムの木、テーブルヤシ、サンセベリアなど。)
—美しい花と独特の葉芸を併せ持つ熱帯系植物 (アンスリウム、アナナス、極楽鳥花など。)
—多肉植物 (サボテン、アロエなど。)
—食虫植物 (サラセニア、モウセンゴケ、ウツボカズラなど。)

この他、日本古来のオモトやイチョウも広義では観葉植物と言うことですから、暴論との誹りを承知の上で申し上げますと、室内で普通に目にする植物のほぼ全てが観葉植物では?

とまぁ、堅苦しい定義は兎も角、私自身は、枯葉をあちこちに散らすことなく、年中美しい葉芸を楽しませてくれる植物を観葉植物と考えて栽培しています。(アンスリウムの様に、葉だけで無く、長期間に亘って花も楽しませてくれる植物は秀逸だと思います。)

さて、見た目の効果とは別に、これら観葉植物には、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼンなどの室内空気汚染物を吸収し酸素を排出するという、空気浄化作用を有するものがあります。

今から20年くらい前に、“シックハウス症候群”の存在が大きく取り上げられ、2003年にはシックハウス症候群対策を盛り込んだ改正建築基準法が施行され、住宅完成後の室内ホルムアルデヒド濃度が厚生労働省の指定値以下になるよう建材の使用が制限されるようになりました。 ただ、“今は昔”の感強く、今では話題に上がることもなくなりましたが、室内の空気を綺麗にしておくに越したことはありませんので、効果的と思われる観葉植物をいくつかご紹介させて頂きたいと思います。
10種の観葉植物を用いた詳細な実験の結果に基づいたデータによりますと、(浄化能力のある植物として取り上げられることが多いサンセベリアを基準として)最も浄化能力が高いのはポトスで、その浄化能力はサンセベリアの約3.8倍と言うことです。

ポトス3種の混植です。

次に、スパティフィラム。 スパティフィラムの浄化能力は、サンセベリアの約2.6倍。

スパティフィラムの斑入り種です。

コンシンネの浄化能力は、サンセベリアの約1.7倍。

コンシンネ。最近は、斑入り葉のものを良く見かけます。

基準となる、サンセベリア。

サンセベリア。 葉芸は豊富です。

次は、カラテアの中のカラテア・ムサイカという品種で、空気の浄化能力は不明ですが、葉紋が独特で面白いと思いアップさせて頂きます。