【コラム】猪名川アラカルト第61回 猪名川の招かれざる生物❷

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

 

特定外来生物:ウシガエル〔アカガエル科〕

 食用ガエルの別名があるように、大正時代1918年頃、食用のためにアメリカから輸入され、養殖されていたものが野外に逃げ出した外来生物です。現在、外来生物法で特定外来生物に指定されています。


原産地は、北アメリカ東海岸で体長は11~18cmです。大型でみずかきが発達し、鼓膜は眼の後ろにあり、比較的大きく明確で、はっきりわかります 。
夜行性で、昼間は池の水草の中や周辺の茂みに隠れています。オスは、なわばりを持ち、ウオー ・ ウオーと鳴きます 。
繁殖期は5~9月上旬で、水草の多い所に、50cm四方のシート状の卵塊をつくり、6000~40000個の卵を産みます。オタマジャクシ 〔 幼生 〕 で越冬し、12~15cmほどに達し、翌年成体になります。
肉食性で、昆虫、アメリカザリガニ、トノサマガエルなど他のカエル類、魚類など、口に入る大きさであれば、ほとんどの動物を食べます 。
駆除する方法は、夜行性なので夜間よく捕獲できます。また、幼生や卵を除去する方法も効果的です。 繁殖期が終わってから翌年の春までの間に池を干し上げて、幼生を駆除することなどがなされています。

以前、川や池 ・ 沼に普通に生息していた多くの在来の生物たち 〔 在来種 〕は、特定外来生物などの移入で絶滅の危機に陥っています 。
日本の生き物は、比較的おとなしくやさしい小さな生き物が多く、ウシガエルやアカミミガメなどに、食べられ続けています。もっと、怖い獰猛な外来種もたくさん出現しています。もし、採取されたり、飼育されておられましたら、最後まで飼い続け、逃がしたり、放置されないようにお願いします 。