【コラム】 旅へのお誘い 第17回 路面電車が走る街へ その1

松原 利明

今回からは少し趣を変えて掲載します。
最盛期に比べ、路面電車が走る街はずいぶん減りました。でも日本国内にはまだまだがんばっているところもあります。むしろ路線を延長しているところもあるくらい。
私の好みというか想いでは、路面電車が走っている町は風情があるように感じます。 このコラムのために取材旅行をして撮影したものではなく(笑)、これまでの旅行の合間に撮影したものがほとんどなので、全国のすべてを紹介できないし、みなさんに満足していただける画像も十分用意できませんので、その辺はご容赦を。

ではまずは北から。
札幌の路面電車。かっては札幌市営でしたが、現在は上下分離方式で、運営は札幌市交通事業振興公社が行っています。私が利用した時の土日祝日用の一日乗車券(どサンこパス)も、「市電専用」と記されていますが、今は「路面電車」と印刷されています。(料金も今は400円)

どんどん路線が縮小されていましたが、途切れていた箇所の線路を新たに結び、循環運転するなど。市の中心部における市民の足となっています。

同じく北海道では函館にも市電が走っています。この時は車両を撮影するつもりがまったく無かったので、見にくいですが、夜の「十字街」電停の様子だけ。有名な函館山ロープウェイ山麓駅から徒歩10分ほどです。ついでに函館山からの夜景も。

この函館市電も路線が減り、温泉で有名な「湯の川」と「函館どっく前」を結ぶ系統と、上記画像の十字街で分岐して、「谷地頭(やちがしら)」への系統を残すのみとなっていますが、おしゃれな札幌と異なり、庶民的な町の生活を感じられる路線だと思います。

本州に入り、東北地方には路面電車は現存していないので東京都電を。都電荒川線ですが、路面電車はこの荒川線しか残っていません。
画像左と中央は「飛鳥山」電停付近ですが、実は路面を走るのはこの付近のみ。路線長約12Kmのうち2Kmたらずで、ほとんどが専用路線を走っています。なのに路面電車と呼ぶのはなぜ?路面電車・鉄道・軌道の定義など、詳しく知りたい方は各自で調べてください(笑)。
都電のこの路線が存続しているのは、この専用軌道部分が多くを占めたのが要因でしょう。右の画像は専用線を走る車両。

大都会東京でも、比較的下町の情緒が感じられるところを走っています。JR路線と接続しているのは京浜東北線の王子駅と、山手線の大塚駅のみ。三ノ輪橋と早稲田の両終点を含め、なんとなく交通不便なところを走っているので都電として残った理由かも知れません。
12Kmほどの全線を通して乗ると約1時間。大都会東京のイメージとはちょっと違う雰囲気を味わうことができて楽しいと思います。

つづく・・・