【コラム】猪名川アラカルト第72回 アセビ〔 ツツジ科 〕について

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

第72回 アセビ〔 ツツジ科 〕は、日本に自生し観賞用の植栽にもされます。
しかし、植物大好きなシカは食べません!

アセビ(馬酔木) は、ツツジ科の常緑低木で、別名あしび、あせぼなどと呼ばれます 。 馬酔木の名は、馬が葉を食べれば毒に当たり、ふらつくようになる「 木 」ということから名前が付きました 。

樹高は15mから4mほどで、早春になると枝先に10cmほどの花序を垂らし、白くつぼ状の花をつけます。シカなど 、草食哺乳類は食べるのを避け、食べ残されます。有毒植物で 木全体に毒性があり、他の動植物を寄せ付けないため、アセビだらけの植生をつくることがあります 。 葉を煎じて殺虫剤に利用されます。有毒成分はグラヤノトキシン 〔 旧名アセボトキシンで 、 毒症状は 、 血圧低下 、腹痛、下痢、嘔吐、 呼吸麻痺、神経麻痺などです。

コツバメ〔 シジミチョウ科 〕は、食草はアセビですが、草ではなく、つぼみを食べます。新芽やつぼみだけを食べるのは 、シジミチョウ科特有の食生活です 。年一回 、早春のみ出現し、蛹で越冬します。〔 コツバメ:生きている猪名川から 〕