【コラム】地球温暖化のお話(7)温暖化による自然災害 台風・水害
石津 顕
最近は大雨が増え、台風も大型化して、日本各地で大きな災害が発生することが多くなりましたね。日本での大雨の発生回数は増加傾向にあり、地球温暖化が今後進行した場合、さらに大雨の発生回数は増加すると予想されています。

21世紀末頃を想定した気象庁の地域気候モデルによる地球温暖化予測実験では、
「日降水量100mm以上などの大雨の発生回数が日本の多くの地域で増加する」とともに、
「6月から10月に現在よりも降水量が増加する」という予測結果が出ています(左図)
集中豪雨や台風が多発する夏期の防災が大きな課題となってきます。

台風について言えば、温暖化によって海水温が高くなります。海水温が上がると、水の蒸発量が増えるため、上空に大量の雲ができ、そのエネルギーで台風が成長しやすく、より大型化になります。
南方海上で発生した台風が海水温が高い所を進むにつれて大きく発達するのはこのためです。
また、地球温暖化が進むと、海全体が膨張して、海水面が高くなっていくので、台風による高潮との相乗効果で、被害がさらに深刻になる傾向があります。
上図は台風の年間発生数と最大風速の関係を表したもので、横軸は最大風速、縦軸は発生回数です。赤線は現在、青線は21世紀末頃の予測ですが、最大風速45m以下の小さい台風は将来的に少なくなる一方で、風速45m以上の大きい台風は増加するとの予測結果になっています。最近は大雨が多くなり、台風も大型化しているという私達の実感がデータでも出ていますね。