【コラム】オオムラサキ第9回目;8月

兵庫丹波オオムラサキの会
会長 足立 隆昭

チョウの食性とオオムラサキのエノキの判別について紹介します。

1、 チョウの食性:広食性・狭食性・単食性の三つのタイプに分けられます。

① 広食性

ヒオドシチョウはオオムラサキと同じくニレ科のエノキのほかにケヤキ・ハルニレおよびシダレヤナギなどの数種類のヤナギ科を食草・食樹としています。

② 狭食性

アゲハチョウ:ミカン科、       アオスジアゲハ:クスノキ科、
ジャコウアゲハ:ウマノスズクサ科、  モンシロチョウ:アブラナ科
のように植物の科単位を食草・食樹としています。

③ 単食性

オオムラサキはニレ科のエノキだけを食草・食樹に限定しています。
(注)新分類でエノキはアサ科に分類される。

2、 オオムラサキはどのようにしてエノキを判別するのでしょうか?

オオムラサキの雌が産卵する前に、小さく折れ曲がった前肢(まえあし)を伸ばしてエノキの葉を叩き確かめる仕草をしてから、お尻を曲げ近づけ産卵しました。
従って孵化した幼虫は食草・食樹であるエノキの葉に産卵され孵化するので絶対安心です。
この行動を解明するために京都大学農学部昆虫生態化学研究室西田律夫教授(現・名誉教授)に指導を仰ぎました。2年後、エノキの葉から約700の検体を抽出し、その中からオオムラサキの雌が産卵するための主体となる産卵刺激物質を特定することが出来ました。その物質名はイソビテキシン(Isovitexin)です。

オオムラサキの前肢

オオムラサキの前肢:オスとメスの違い

メスは突起でエノキの葉に傷をつけ化学感覚器でイソビテキシンを認識すると考えられます。
オスは産卵しないのでメスの前肢とは異なります。

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明峰小学校でのオオムラサキ観察が、読売新聞に掲載されました!