【コラム】地球温暖化のお話(17)海藻と温暖化(2)
石津 顕
海藻は、食用、工業用、医療用、飼料用、肥料用など姿形を変えて
様々な意外なものに利用されています。
(参考資料:https://okagesamanet.com/)
食用は、アイスクリームやチーズ、ヨーグルトなどに利用され、
工業用はシャンプーや化粧品等に、医療用は様々な病気の薬などに
利用されています。
まず食用を見ると、海藻から抽出された成分からアルギン酸ナトリウムなどに精製して、アイスクリームやチーズ、ヨーグルトなどに使われていますが、その他にもガム、ジュース、ケーキ、そして、プリンやゼリー、人工のイクラにも使われています。
アイスクリームを例にとると、アイスクリームには、海藻が姿を変えた食品添加物である安定剤が使われています。この安定剤は、アイスクリームを安定させるために使用されています。その効果は、アイスクリームを溶けにくくしたり、食感を良くしたりするのです。
工業用としてシャンプーや化粧品の他にもカップ麺や薬の錠剤等を固めるために使われます。
その他にも、農薬や糊、塗料にも使われています。また、以前は海藻を焼いて灰にしたものを
火薬の原料にしていました。
医療用には薬の錠剤を固めるために使用されたり、高血圧症や甲状腺肥大症の予防薬や治療薬に使われていますし、歯形を取るためであったり、お薬のカプセルの材料に使われたりしています。また写真のように、寒天の主要な多糖成分である中性多糖のアガロースを使った電気泳動法による遺伝子判定など医療への応用もあります。
浅い海岸に自生しているアマモという海藻をご存じと思います。アマモは光合成で酸素を作りだすだけでなく、富栄養化のもととなる窒素やリンを吸収し、水質浄化の面で重要な役割を果たすと共に魚類の産卵場所や生息場所も提供しています。減少しつつあるアマモ場の復元を目指す試験や運動が全国的に行われつつあります。
アマモを燃やして作る塩を藻塩(もしお)と呼び、万葉集の時代から親しまれています。
「来ぬ人を まつ帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ」 藤原定家
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