【コラム】地球温暖化のお話(56)サステナブル(持続可能)フードのジャガイモ

石津 顕

私は貸農園を楽しんでいますが、時季を見ながらの農作業はなかなか楽しいです。中でもジャガイモは年に2度作れて、掘りたての新ジャガイモのおいしさは格別です。家庭料理の定番の肉じゃが、フライドポテト、ポテトチップスなど、大人から子供までみんな大好きなジャガイモ。そんなジャガイモが、最近「サステナブルフード」としても注目を集めていることはご存知でしょうか。

ジャガイモの発祥地は、南アメリカ・アンデスに広がる標高3,000~4,000メートルの高地だと言われています。日本でのジャガイモの歴史は、17世紀の初めにインドネシアを拠点としていたオランダ人によって長崎に伝わったのが始まりで、インドネシアの首都ジャカルタから持ち込まれたことから「ジャガタライモ」と呼ばれていたのが短縮され、「ジャガイモ」と呼ばれるようになったそうです。

その後、江戸時代に度々発生した飢饉の度にジャガイモは緊急食料として広まりましたが、サツマイモが温暖地に広まったのとは対照的に、ジャガイモは北海道を中心とした寒冷地に普及し、やがて全国各地でジャガイモ栽培が行われるようになりました。

現在ではアメリカから伝わってきた「男爵」と「メークイン」が、日本で最も親しまれている二大品種となっています。
ジャガイモが持続可能な作物だと考える理由は、「ジャガイモは安価で栄養価の高い作物」だからです。ジャガイモには、炭水化物、タンパク質、食物繊維、カリウム、ビタミンC、B1、B6などが含まれており、生育サイクルが短く植え付けや収穫の時期を柔軟に変更できる点も有益だと言われています。

また、カーボンフットプリント(原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量を CO2に換算した値)で見ると、牛乳、肉、魚、パン、豆、米などのほかの食品と比較して低い数値になっています。

最近海外では、ジャガイモからつくった植物性ミルクが2022年にビッグトレンドになると予想されるというのです。ポテト特有の香ばしい風味が楽しめるミルクで、料理の材料としても大活躍。水っぽさやクセも少なく、優しい甘みでおいしいと注目を集めているそうです。今までは粉末タイプだったのが、最近スウェーデンのブランドDUGが液体タイプのものを発表したことで状況が一変して異例の大ヒットを記録したそうです。ポテトミルクは植物性ミルクでありながら、牛乳に匹敵する量のカルシウムを含み、食物繊維やカリウム、ビタミンCなども豊富で、さらにマグネシウムやビタミンB6、リン、ナイアシン、葉酸なども含んでいるため、たくさんの栄養素を1度に取り入れることができるそうです。いずれコーヒーショップのメニューにも登場するのではと言われているそうですが、どんな味なんでしょう、興味しんしんです。
海外でトレンドが本格化すれば、日本に上陸する日も遠くはないとのことです。

「クックパッド」でポテトミルクを見ると、ジャガイモと牛乳で作るスープ、グラタン、離乳食などのレシピがたくさん出ていますが、これらはどれもは違います。やはり舶来品(ふる~い言葉、笑)のポテトミルクを待った方が良さそうですね ( ・ᴗ・ )♡

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