【コラム】地球温暖化のお話(59)ブッポウソウ
石津 顕
前回、ブッポウソウの渡りのルートを解明したことをお話しました。また脱線ですが、今回はブッポウソウの鳴き声について「ああ、そうなの?」というお話をします。
ブッポウソウは、鳴き声が「ブッ・ポウ・ソウ」と聞こえるとしてと名付けられました。仏法僧は仏教の三宝のことで、「仏」「仏の説いた法」「その教えを奉じ広める僧」をいい、ブッポウソウはありがたい鳴き声の鳥ということで、古くから霊鳥として扱われてきました。
しかし、実際のブッポウソウを観察しても「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声を発することが確認できず、「ゲッゲッゲッ」といった汚く濁った鳴き声しか発せず、ブッポウソウの声は長く謎とされてきたとのことです。
しかし、昭和初期にこの「ブッ・ポウ・ソウ」という鳴き声の主はコノハズク(夏の渡り鳥)という日本最少のフクロウであることが判ったというのです。姿・形も種もまったく違う鳥の名前を取り違えたのはなぜなのか、不思議ですね。
ところで、ブッポウソウは「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴くと思われている方が多いと思いますし、長年そう信じられてきました。恥ずかしながら、私もです(´・ω・`) ブッポウソウの鳴き声、実際は「ゲッゲッゲッ」なんですね (×_×;) そんな目で見るとコノハズクが有難いお坊さんに見えますね (*^^*)
鳴き声の話のついでに、また脱線ですが、ホトトギスという鳥をご存知ですね。カッコウ目、カッコウ科でカッコウに似た初夏に渡って来る渡り鳥です。織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の気質を表したとされる「鳴かぬなら……」などで有名なホトトギス。万葉の時代からもっとも多く歌に詠まれてきた鳥だそうです。
「夏は来ぬ」卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて、、、、 目には青葉山ホトトギス初鰹などなど。
鳴き声は面白く、「キョッ、キョッ、キョキョキョ」から特許許可局、「テッペンカケタカ」と聞こえるなどと言われます。
私の住む湯山台でも初夏になると自宅からでも大きな声で夜によく聞こえます。しかしこの鳥が不思議なのは、姿を簡単に見せないのです。声はすれども姿を見せずなのです。
(写真はいずれもポケット図鑑 日本の鳥300 から引用)
このホトトギス、変わった行動をするのです。脱線ついでに次回はホトトギスの「う~ん」という変わった行動のお話をします。
ほととぎす鳴きつる方を眺むれば ただ有明の月ぞ残れる
(後徳大寺左大臣『千載和歌集』)

