【コラム】植物は好奇心の宝庫(その36)南東欧諸国でみた植物
藤原和夫
先月(5月)、バルカン半島の北に位置する南東欧6カ国を駆け足で廻ってきました。
旧ユーゴスラビアに属した5カ国とアルバニアというこれらの国々の気候は、北関東に似た感じで白樺の植栽も見かけますが、総じて川西市とよく似ており鉢植えの花々は正に今の川西とそっくりでした。
一方、郊外の田舎道を高速で移動するバスの中から見えるのはブドウ畑やオリーブ畑(および、良く判らない果樹らしきもの)の連続で、道路脇には真っ赤な花のケシや名称不明の黄色い花があちこちで群生していました。
ただ、“ちょっと違うなー”と感じさせたのは、あちこちで見かける糸杉でした。

上の写真はいずれも糸杉ですが、根元付近を見ると、ちょっと違います。
左側の木は自然のまま、右側の木は下の方を剪定したのかな、と思いましたが、それぞれの葉を取ってよく見た所、明らかに異なりますから、2種の糸杉と考えられます。
左の葉は上の写真の左の木のもの、右の葉は右の木のものです。

また、面白いと思ったのは、芸術作品かと思わせるような木の幹でした。
あるものは滑稽で、あるものはグロテスク、と言った感じでじっと見ていて飽きません。

道路脇のケシ(↓)。(あちこちの道路脇で群生していました)


ケシと同様、道路脇のあちこちに咲いていた黄色の花。(↓)

園芸店の店先(↓)


オオベニウツギの花です(↓)。この花は川西市近辺でも栽培が容易なようですので、早速現地で見た写真のような赤よりも淡いピンク色のオオベニウツギを取り寄せました。


郊外では広い庭を持つ一戸建ての家が一般的ですが、ご覧のように、広い庭の殆どが緑一色で、花は家の周りに僅かに並べた鉢植えだけと言った感じの家が多く、花の咲く木々を庭に植え込むというのは一般的ではなさそうです。

ところで、これら南東欧諸国では2~30年くらい前まで紛争が続いていました。今は平和ですが、紛争の悪夢を忘れないようにと銃弾の跡がある壁がそのまま残されていました。

紛争の原因は複雑ですが、中でも、アルバニアはつい最近まで鎖国政策をとっていたと言うことですから驚きです。