【コラム】地球温暖化のお話(66)天気予報
石津 顕
私は自宅近くに貸農園を借りて農作業を楽しんでいますが、野菜作りは自然を相手に日々発見があり、サイエンスを感じることが多くあります。また野菜の成長を見るのはとても楽しいです。その野菜作りに大いに関係があるのが天気です。
最近は天気予報の精度がずいぶん上がって、農作業だけでなくいろんな行事の予定をたてやすくなりましたね。
私はいろんな場面で活用していますが、私が使うのは「NHKニュース・防災」の雨雲データマップとYahooの雨雲レーダーで、地図に時々刻々の雨雲の動きが出て、とても正確で、便利です。例えば「10分後に雨が降り出します」など判りやすいです。
この予報はどうやって出すのでしょうか。気象庁の資料を参考にして簡単に説明します。それは数値予報という手法です。
数値予報は、コンピューターを用いて地球大気や海洋・陸地の状態の変化をシミュレーションによって予測する手法です。具体的には、図のように海洋・陸地を細かい格子に分割し、各地からの観測データから、それぞれの格子にある時刻の気温・風などの気象要素や海面水温・地面温度などの値を割り当てます。これが「現在」の状態です。
これに流体力学、熱力学などの法則に基づいた数式で、それぞれの値の時間変化をスーパーコンピューターで計算して、各格子の「将来」の状態を予測するのです。
こうして各格子(地点)の天候が時々刻々と計算されて雨雲の動きが判ります。皆さんもこれらのアプリをぜひ使ってみて下さい。
現在のような正確な天気予報が出ると、こんな趣深い歌が生まれたかどうか、万葉集の額田王(ぬかたのおおきみ)の和歌を二首
・熟田津(にぎたつ)に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな
・あかねさす紫野行き標野(しめの)行き 野守は見ずや君が袖振る
・あかねさす紫野行き標野(しめの)行き 野守は見ずや君が袖振る
額田王(万葉集)