【コラム】植物は好奇心の宝庫(その40)猛暑の影響

藤原和夫

“暑いですね!”が決まり文句となっていた今年の夏は本当に異常でしたが、植物に対する猛暑の影響も原産地の違い等によって様々です。
温帯から熱帯を原産地とする比較的暑さに強い品種が多い我が家の植物の中にも元気をなくすものがあり、鉢の置き場所を変えたり、とその対応に追われました。

なかでも一番のショックは我が家で稀少性筆頭格の“Camptosema grandiflora”(ブラジル原産)が、枯死直前の状態にあることです。 2014年4月にアメリカ・フロリダ州の業者経由で苗を取り寄せたものですが長年の愛着ある苗で残念です。
(↓)は、過去に我が家で開花したCamptosema grandiflora。

それが今や枯死寸前の状態(↓)
ただ、Camptosema grandifloraは、伊豆・熱川の熱川バナナワニ園で地植えの苗が元気に育ち、2年ほど前から開花が始まっていると言うことですので、11月から翌年1月頃にかけての開花が楽しみです。

地湧金蓮 (中国四川省原産)(↓)は、開花真っ盛りの状態。
地湧金蓮は、ガクの部分が12月頃までゆっくりと開く事から、長期間に亘って黄色い花を楽しめるのですが、今年は猛暑の影響と思われますが、開花速度が異常な程に速い様です。
下の3枚の写真は、それぞれ7月、8月、9月に写したものですが、黄色く丸い蕾状の部分が急激に小さくなっているのがお判り頂けると思います。従来12月中旬ごろまで開花を楽しめますが、この開花スピードが続くと10月末頃には終わってしまうかも知れません。

(↓)は“ヘラクレスカラー”です。(南アフリカ原産のカラーの大型種)
ヘラクレスカラーは、本来 下の写真の様に大きな葉と花が特徴で、開花後の夏場も大きな葉が涼やかな緑を演出してくれますが、今年は、8月始め頃から急に元気を無くし、みるみるうちに葉が枯れ始め愕然としました。
ところが、9月半ば頃にあちこちから芽が出てきて、現在の姿が下の写真です。
球根植物は暑さにも寒さにも強いです。

 

プセウデランテムム(Pseuderanthemum sinuatum)(ニューカレドニア原産)
ニューカレドニア原産の植物を5種育てていますが、この猛暑の中、いずれも耐暑性抜群で驚いています。
(↓)はプセウデランテムムという、舌を噛みそうな名前の植物ですが、7月以降現在も次から次に可愛い花を咲かせています。 冬は室内での管理が必須ですが、観葉植物としても楽しめますのでお薦めです。