【コラム】猪名川アラカルト第42回 キセラ川西せせらぎ公園 水路の調査 その2

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

第41回の報告の続き「その2」です。キセラ川西せせらぎ公園の水路の調査状況をお知らせします。
前回、魚類も発見できない時期があり、カワニナ〔水質階級Ⅱ級の指標生物〕、ハグロトンボ、ギンヤンマなど確認〔その3で紹介します〕でき、個体数は少ないですが、少しずつ回復していることをお伝えしました。
しかし、水路の底や岩石等には、汚泥が付着しており、水質的には、「大変汚い水」水質階級Ⅳ級の指標生物アメリカザリガニやサカマキガイが多く採取でき気になるところです。アメリカザリガニは、生命力が非常に強く、1匹のメスが400~500個卵を産み、日本の各地域の小さな在来生物を捕食します。
これ以上に心配なことがあります。アメリカザリガニのなかまで、日本の生態系に破壊的影響を与える動きがあります。環境省は、アメリカザリガニ以外の外来ザリガニ全種でミステリークレイフィッシュなどを特定外来生物に指定し、2020年11月2日から規制を始めました。水草の切断や水生動植物の摂食、すみかや餌などを奪い、日本固有の絶滅危惧種のニホンザリガニやその他エビ目への影響は甚大です。環境省は、新たな飼育や販売を原則禁じることとしています。

気づいたこと

❶川底や岩石にびっしり汚泥が付着していること:緑藻類やミズワタ〔スフェロチルス強腐水性の流水中に綿状に繁殖する好気性の細菌〕の繁殖で、ぬるぬる状態となっています。止水状態の水門堰からの流水の影響もあると思われます。
❷その結果、富栄養化が進み、底石にカゲロウやカワゲラ、ヒラタドロムシ、魚類でカワヨシノボリなどが生息しにくい環境にあります。
ホタル公園を!
どぶ川公園ではガッカリ!
今後も、
❶一定量の水量を保って流すことと
❷定期的に川底をさらって汚泥を取り除くことが必要と考えます。
美化・整備活動は、本会も協力しますので継続的な活動が求められます。

カルガモもやってきました!
主食は植物の葉や種子ですが、タニシや小魚なども食べます!


子どもたちの人気者で、体長は、約10cmで、カニのなかまと思っている人もいますが、エビのなかまです。第1歩脚は鋏脚で、全部で5対10本の脚があります。
環境省によって「要注意外来生物」に指定されるとともに、日本生態学会によって作成された「日本の侵略的外来種ワースト100」にも選定されています。