【コラム】植物は好奇心の宝庫 (その⑧)今の時期に!

藤原和夫

多くの植物が冬眠状態

芽も根も止まっているこの時期、枝の切断部分から樹液がほとばしり出たりすることがなくて、木の成長を阻害する可能性が低いですから、モミジやイチジクなどの落葉花木・落葉果樹の剪定に適した時期であり、更に、3月中旬以降になれば、鉢植えの植物を地植えにする好機でもあります。

石楠花を根付かせる

3月中旬から4月にかけては、常緑樹の石楠花を地植えにする適期でも有りますが、石楠花を地植えで根付かせるにはコツがあり、単に、“できるだけ直射日光の当らない、水はけの良い所に植える”、と言うだけでは、根付かず数年後に枯死してしまうケースが多いです。
水はけを良くすると言うのは最重要ポイントですが、加えて、“石楠花はシャイな植物で、植木鉢の土と異なる質の土の中に植え込まれると、根は‘元の鉢の土’の中だけで生きようとして根詰まりを起こして枯れる”というのが私の経験に基づく推論です。この推論に基づいて考案した私なりの植え方で20年以上に亘って開花を楽しめていますので、ご参考までに披露させて頂きたく思います。(批判があるかもですが、私の実体験です。)

石楠花の植え付け

①土は鹿沼(できるだけ硬質のもの、できれば日光砂)に腐葉土を3~4割混ぜ込んだもの。
②次に、径60cm、深さ60cm程度の穴を掘り、この穴に上記の土を埋め込んで一旦平らにします。
③鉢から取り出した石楠花は、水で洗い流しながら、根をできるだけ傷つけない様に丁寧に元の土を取り除いて根だけにします。
④根だけになった石楠花を平らになった土の上に広げて置きます。
⑤この根の上に、①の土を、元々の土が被さっていた所まで、富士山状に被せていきます。
⑥木が揺るがないように添え木をして水をかけて植え込み完了です。

我が家の地植えの石楠花