【コラム】地球温暖化のお話(51)天ぷら油
石津 顕
台風・洪水・干ばつなどの異常気象は、気候災害を引き起こします。異常気象が増えている一因として考えられているのが、地球温暖化の進行(CO2排出量の増加)です。世界の大規模な自然災害は1980~1999年の20年間で4,212件だったのが、2000年から2019年の20年間では7,348件と約1.7倍に増加しています。(出典:UNDRR「Human Cost of disasters」)
図は世界の温室効果ガス排出量の変化を示したもので、アメリカやヨーロッパの国々が減少している一方、近年の経済成長や人口増加とともに、中国の排出量が急激に増え、インドやアフリカ諸国といった途上国の排出量も増えています。
エネルギーの多くを化石燃料に頼っている日本は、CO2排出量が世界で5番目に多い国で、やはりわずかずつ増えています。(出典:IEA「CO2 EMISSIONS FROM FUEL COMBUSTION」2018 Highlights)
急に身近な話になりますが、CO2排出量を減らすために、私たちの身近でできることは、テレビ、パソコン、照明など使わない時はこまめに消す。冷蔵庫を必要以上に開け閉めしない。室温を適温に設定する。食べ残しをしない。短い距離の移動は徒歩か自転車で。スーパーなどの買い物はなるべく地産地消の商品を買う。飲み物はなるべく水筒持参で。などなどとたくさんあります。
CO2排出量を減らす取り組みの一つに、使い終わった食用油の廃油の利用があります。BDF(バイオ・ディーゼル・フューエル)といって、化学変化を利用して廃食油をバスやトラックの燃料にする取組みが全国各地で行われているようです。たとえば京都市ではゴミ収集車や市バスの燃料に使う、日本航空、全日空では定期便で試験的に使うなどが行われました。先日も国際線でバイオ燃料が使われたとのニュースがありました。
兵庫県加西市を走る北条鉄道では2010年に全国初となるBDF100%での列車の営業運転を成功させています。その時の新聞記事を思い出すと、北条鉄道の駅でBDFを使った列車が出発した後で、プ~ンと天ぷらの匂いがしたとありました (^^♪
ひょっとすると、ニューヨークのジョンFケネディ国際空港で、天ぷらのいい匂いのする日本の航空機が飛んで来るかも知れないですね \(^_^)/
天ぷらと言えばまた脱線ですが、牛尾先生のコラムで、猪名川左岸のヤブカンゾウのことが書かれていて、酢味噌がおいしいとありました。たしかに酢味噌和えは歯ごたえもシャキシャキでおいしいですが、根っこに近い白い部分の天ぷらは春の香り、とてもおいしいです。畑のあぜ道、川原にたくさん生えています。皆さんぜひ試して下さい (*^^*)
「我がやどは 甍(いらか)しだ草 生(お)ひたれど恋忘れ草 見るにいまだ生ひず」
柿本人麻呂
(注)忘れ草:ヤブカンゾウ