【コラム】 旅へのお誘い 第16回 遠くへ行かなくても旅気分
松原 利明
「遠くへ行かなくても旅気分」とタイトルに書きましたが、私たちが住むところの近くには、名だたる観光地 “京都・奈良・神戸” があります。
これらの他、日帰り可能な観光地もたくさんありますね。それこそ全国各地から(または世界各国から)多くの人がやって来るところに恵まれています。
日帰りでも行けるのですからありがたいことですが、そんな観光地も現地へ行けば、拝観料や入場料が要るなどで、それらの費用もばかになりません。
まあ観光地へ行くことイコール旅では無いのですが。
そこで今回は、うんと安くちょっぴり船旅気分?を味わえるところを紹介します。(もちろんご存知の方もおられることでしょう)
それは・・・大阪市の渡船(渡し船)です。
現在大阪市内には8箇所の渡船があり、特に周囲を川に囲まれた大正区に多く、通勤通学買い物などで、隣りの区へ行くために多くの方が利用し、日常的に渡船が欠かせません。
①天保山渡船場 ②甚兵衛渡船場 ③千歳渡船場 ④落合上渡船場
⑤落合下渡船場 ⑥千本松渡船場 ⑦船町渡船場 ⑧木津川渡船場
⑨安治川トンネル(ここは渡船ではありません)
この渡船、橋の代わりということで、人と自転車の乗船料は無料です(バイクは乗船不可)。川を渡るだけなので所要時間はせいぜい1〜3分というところ。橋を架ければよさそうなものですが、この渡船があるあたりは、川を結構大きな船が通るので、車が通る橋は高いところに架けられていて、人や自転車が利用するには困難なのです。
この8箇所のうち、最近私が利用してきた2箇所を紹介します。
ひとつは「甚兵衛渡し」。大正区泉尾(いずお)と港区福崎を結びます。図②
もうひとつは「天保山渡船」。港区築港と此花区桜島を結んでいます。図①
いずれも船旅と呼ぶにはちょっと・・・という感じではありますが、下町の雰囲気を味わえて楽しいですよ。
番外、「安治川川底トンネル」。西区安治川と此花区西九条との間にあります。図⑨
ここには「源兵衛渡し」があったのですが、交通量の多さに対応するため、車用と人用のトンネル工事が昭和19年に完成。エレベーターで上下して利用するという、画期的な構造になったのですが、その後車の大型化と更なる交通量の増加、付近に大きな橋も架かったということで、車用のエレベーターは1977年(昭和52年)運用休止。現在は人と自転車のみ利用可(ここもバイクはダメ)となっています。エレベーター利用時間帯は午前6時から深夜0時まで。横にある階段は24時間利用できますが、90段あまりあるので、なかなか大変そう。トンネル内の通路には監視員もいて、安全に配慮されています。
渡船の旅?の一部紹介でした。機会があれば、あとの6箇所も訪れようと思っています。
うまく行程を組めば、1日ですべて回るのも不可能ではありませんが、いずれの船着場も地下鉄の駅やバス停から離れているところが多いので、その辺は下調べをしておくことが大切。
普段から生活のために利用されている地元の方達は、自転車利用が多いようです。また地下鉄・シティバス(元大阪市バス)が1日乗り放題のチケット利用もお得で便利です。(平日800円、土・日・祝600円)
ネットで検索し、大阪市提供の 「大阪渡船場マップ」 というのが役にたちます。地図や時刻表も掲載されていますので参考にしてください。








