【コラム】植物は好奇心の宝庫(その26) ペットに危険な植物
藤原和夫
毒を有する植物があることはよく知られており、人間に有害な毒を持つ植物は、基本的にペットにも有害ですが、中には、人間には無害であっても犬や猫など、ペットには有害という植物がありますから注意が必要です。
ということで、今回は、“ペットには有害”とされている植物を取り上げたいと思います。
初めにユリ類。特に猫には極めて有害で、葉や花被片を数枚摂取しただけで嘔吐や腎不全を引き起こし、死亡することもあると言うことですから、猫の生活域にユリの花がある場合は、口に入れさせないように注意が必要です。
次に、ネギ類とトマト。 ネギ、タマネギ、ニラなどには有機硫黄化合物が含まれており、特に猫には有害で、大量に摂取すると死亡することもあると言うことです。
この有害物質は加熱によって毒性がなくなることはありませんので、ネギ類を使った、ハンバーグ、カレー、シチューなどの食品は与えないように!
トマトにはα型-ソラニンなどが含まれており、死に至るほどのものかは兎も角、犬や猫がこれを摂取すると食欲不振、多量のよだれ、心拍数・血圧の低下などを引き起こしたりすることがあるようです。

次は、ブドウ。 ブドウは、古代ギリシャの時代からクスリとして使用され続けており、皮膚や眼の不快症状、出血、静脈瘤、下痢、癌や天然痘などに伝統的に使用されていますから、人を対象とした医学関連書籍では高く評価されています。(ワイン好きの私にはそれ以上のものがあります。)
ところが、ペット、特に犬に対しては有毒で、摂取すると嘔吐、食欲不振、下痢を引き起こし、大量に摂取すると死に至ることもあるそうです。 因みに、干しブドウ入のパンも有害と言うことですから要注意です。

続いて、アーモンドとマカデミアナッツ。
アーモンドは犬の好物のようですが、胃腸痛、吐き気、呼吸困難、などを引き起こすことがあると言うことですから、要注意と言ったところでしょうか。
マカデミアナッツは、血清コレステロール値を下げる効果があるとされ、クスリとして使用されることもあり人には安全とされていますが、犬には、嘔吐、震えなどの中毒症状が現われると言うことですから、避けた方が良さそうです。

他に、グラジオラス、ドラセナ、ギボウシ、ミント、カランコエ、フジバカマ、カーネーションなど、ペットに有害な植物が庭先や、公園、散歩道などあちこちに見受けられます。
ただ、その殆どは触れただけで有害というわけでなく、口から摂取した場合に問題となるものですから、ペットには無闇に植物を口に入れないようしつけて置くべきかと思います。

