【コラム】地球温暖化のお話(34)再生可能エネルギー(9) バイオマスエネルギー③

石津 顕

地球温暖化を防ぐ再生可能エネルギーとしてバイオマス(動・植物由来の資源)がとても重要なことをこれまでお話ししましたが、バイオマス資源は私たちの周りにずいぶんあります。
直接燃焼したりガス化することで得られた熱をそのまま利用したり、発電に利用するほか、家畜糞尿などの有機物をメタン発酵させてガスを取り出し、そのガスを燃焼させて熱を利用します。また、植物からバイオエタノール、バイオディーゼルなどの燃料に変換したバイオ燃料があります。
バイオマスは有機物ですから、燃焼させると二酸化炭素が発生しますが、バイオマスの中の炭素はその成長途中の光合成で大気中の二酸化炭素を吸収して炭素を作り出しますので、結果的にバイオマスの自然循環の過程では二酸化炭素の排出はゼロとみなされます(カーボン・ニュートラルと言います)。

バイオマスエネルギーは、電気、ガス、輸送用燃料と幅が広く、森林資源、農産物、食品残渣等の多種多様な資源が原料です。そのため、資源の有効活用、地域の特性に応じた地産地消の取り組みなど産・学・官がいろんな取り組みを進めています。

バイオマスの日本国内の利用可能量は、「家畜排せつ物・黒液・製材工場等残材」の利用率が高く、「食品廃棄物・農作物非食用部・林地残材」の利用率が低くなっています。
バイオマスをわかりやすく表にまとめたのを見つけました。この表を見てもバイオマス資源は身の回りにずいぶんあることが判ります。ここに書かれていませんが、海藻類は直接、間接にバイオマスとして有力で有望なことは何度もお話ししましたね。


バイオマス利用の主なメリットは
①温暖化の原因とならない(再生可能エネルギーである)
②リサイクルが比較的容易
③廃棄後の処理が比較的簡単
④地域活性化対策につながる
しかし次のような問題点があります。
①化石資源に比べてコスト高
②コンスタントに一定量確保が難しい
③製品情報が入手しにくい
④社会的認知度が低い
身近にたくさんある大事なバイオマス資源に目を向けて、私たちも積極的に、真剣に温暖化防止に参加したいですね。

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