【コラム】植物は好奇心の宝庫(その㉓)カンナ

藤原和夫

ん十年も昔ですが、今のように舗装されていない、車が通ると砂煙が湧き上がる通学路の脇のここかしこに見かけたカンナ。 タンポポと同じようにどこにでも見かける、誰でも知っている雑草もどきの生命力旺盛な植物、カンナ。

これがカンナの思い出でしたから、まさかカンナを栽培することになろうとは想像もしていませんでした。
それが、約1年前ひょんなことからカンナの紹介記事に接し、カンナの良さを見直して今では数品種栽培するに至っています。

手持ちのカンナはネットを通じて購入したものですが、園芸店でも探してみようと思い、ある園芸ショップの店員の方に、“カンナはありますか?” と尋ねましたところ、“カンナって何ですか?”とのお応え。 隔世の感あり、とはこのことでしょうか、驚きました。

長年雑草扱いされたが故に、園芸ショップからも追い出されてしまったのでしょうか?
現在ネット社会で取引されているカンナは、昔の雑草的カンナでは無く、園芸品種と呼ばれるものが殆どで、年中放りっぱなしでもよいという栽培方法とは異なるようですが。

さて、5月は、カンナの塊根植え付けの適期でもありますので、昔からのカンナの末裔と思しきカンナと、園芸品種の“プレミアムカンナ”と呼ばれる“現代風カンナ”、併せて数種ご紹介させて頂きたいと思います。
初めに、赤葉と呼ばれる葉の美しいカンナ。(↓)

次に、“銅葉”、“シュツットガルト”、“クレオパトラ(緑葉のもの)の3種を一鉢に植えたもの。 銅葉は葉だけでなく真っ赤な花も魅力的です。 シュツットガルトはドイツで作出された品種と言うことですが、緑の中に白の斑が入る葉の美しい品種です。 但し、この鉢のクレオパトラは、葉も花もちょっと地味でイマイチです。(↓)

次は、クレオパトラの名に相応しい葉も花も美しい“クレオパトラ”。(↓)

最後に、つい最近入手した品種不明のカンナ。 こんな花(↓)が咲くらしいです。
プレミアムカンナと呼ばれるものも、開花期間が長く、結構楽しめますが、冬場は掘り起こして室内での管理が必要ですのでこの点だけは厄介です。なお、成長力は馴染みのカンナ同様旺盛ですから、地植えではなく鉢植えで楽しんだ方が良いみたいです。