【コラム】植物は好奇心の宝庫(その35)Syzygium longifolium?
藤原和夫
Syzygium longifolium ? ちょっと珍しい この植物の栽培に躍起となっています。
ニューカレドニアの固有種で、このコラムで過去に取り上げさせて頂きましたので、言わばその第二弾と言うことになります。
ご承知の通りニューカレドニア(フランス領)は、アフリカのマダガスカル島やニュージーランドと同様、旧ゴンドワナ大陸の分裂によって生まれました。つまり、同大陸の分裂後に海底火山の爆発などによって生まれた周辺のフィジー諸島などと異なり、同国の動植物の多くは、1億年以上の昔に繋がる固有種で、その多くは他の大陸ではお目にかかれません。
特に、日本とニューカレドニアとの交流は主としてニッケル鉱業を通じて進展したもので、動植物面における交流の歴史は浅いことから、今回取り上げますSyzygium longifolium は日本では植物園でもお目にかかれない植物だと思います。(少なくとも現時点では)
前置きが長くなりましたが、まずはその外観からご紹介させて頂きます。
まず、木の幹に直接という開花自体が面白く、色合いも微妙です。
満開の様子です。(↓)

花の色は、個体によって微妙に異なります。

樹の全体像です。(↓)

現地で案内して頂いたガイドのフランソワさんです。 フランス人ですが、日本語も堪能な方でした。彼の説明によりますと、この植物はオーストラリアなどを中心に800種以上あるとされるユーカリの2世代前にあたる、“ユーカリの先祖” と言うことでしたが、巨大な葉にも驚かされました。(↓)

この植物を鴬が丘でも咲かせてみようと我が家で栽培中のSyzygium longifolium です。(↓)
2年以上待ちに待った種を海外から取り寄せて3月末頃に播種しました。
果たしてどうなるか不安はあるものの、文献によると高さ50cm未満の実生の小さな株でも開花すると言うことですから、まぁ ケセラセラ ですね。
