【コラム】猪名川アラカルト第39回 甲殻類:指標生物から外れたエビのなかま〔十脚目〕
川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧
多田神社赤橋付近の猪名川で採取しました。中流域で流れのあるところを好み、瀬にある石の下などに生息しています。
5対の脚のうち、第2歩脚が大きくなった鋏脚をもっていることから名付けられました。カニの仲間やアメリカザリガニは第1の脚が鋏脚で大きいですが、テナガエビは第2歩脚が大きくなっています。成体のオスの鋏脚は体長よりも長く、メスや若いエビは細く短いです。目の後ろには、肝上棘(かんじょうきょく)があり、スジエビと区別できます。

スジエビは目の後ろにある肝上棘(かんじょうきょく)がなく、テナガエビと区別できます。体には黒褐色の帯模様が各所に入ることから名前が付きました。脚はヌマエビ類より長く、上から見ると複眼が左右に飛び出しています。

ミナミヌマエビは、産卵も淡水で行い、一生を淡水で過ごします。繁殖期は春から夏で、メスは背中側が深緑色に色づきます。交尾を終えたメスは約1mmの卵を50~100個くらい産みます。卵の中で幼生期を過ごし、体長2mmほどの稚エビで孵化します。
