【コラム】地球温暖化のお話(48) 温暖化が利益になる国?
石津 顕
このコラム、地球温暖化についていろんな問題について書いているのですが、温暖化が利益になる国があるという記事を見つけました。ウ~ン?と思いましたので、ご紹介します
北極の温度上昇による海氷の減少は世界で海面上昇する深刻な問題です。でも、温暖化によって思いがけず利する国もあるかもしれない、それはノルウェーだというのです。ノルウェーは資源大国です。輸出品目の1位は原油、2位は天然ガス、3位は魚介類です。
1969年にエコフィスク油田の採掘に成功し、現在の原油生産量は世界第15位、天然ガスは世界第7位です。一方でアイスランドと同じく地形の高低差を生かした水力発電が盛んで、水力発電による電気は国内エネルギーの96%を占め、国内エネルギーのほとんどを水力発電で賄えるそうです。しかも人口が約500万人と少ないので、余った原油や天然ガスをたっぷり輸出できます。
北極の温度上昇がノルウェーの輸出産業にとってメリットになる理由とは???
現在、資源を船でノルウェーから東アジアへ運ぶには、下図のように大西洋から地中海を経て、紅海、インド洋に至る『スエズ運河航路』が一般的です。その距離は20,000 km。しかし下図のように、東アジアへはロシアの北極海沿岸を通る『北極海航路』では13,000kmで、圧倒的に近いのです。
ということで、今後、北極圏の氷が溶けて安全なルートが確立されれば、原油や天然ガスをアジアに送るのは断然有利だというのです。確かにそうだとも思えますね
ノルウェーでは温暖化が本当に有利なんでしょうか。
どんな事がらにも二面性があるので、
そんなこともあるのかと思いますが・・・
しかしこのコラムで書き続けていますが、温暖化は世界中でいろんな困ったことを引き起こしています。大雨、洪水、風災害、火災、干ばつ、食糧不足、海面上昇、感染症などの病気、動植物の異変などなど。
こんな世界の大きな苦しみがノルウェーには無縁とはとても思えません。エネルギーなどの輸送の面からは確かに有利な面はあるでしょうが、総合的に考えるとノルウェーにとっても、温暖化が有利になるのは疑問ですね。
※引用 野村証券記事